GREETING

ごあいさつ

 

お客様へ



平素は格別のお引き立て、誠にありがとうございます。銀座アステリージュエリーの星田由美と申します。オーダーとリフォームを中心に、ダイアモンドやパールジュエリーを販売させていただいております。お客様からは、「こんな風になるとは思わなかった」「母からもらった宝石がよみがえった」というお声を頂き、感激される姿を見るたびに、嬉しい気持ちで一杯になります。この仕事を始めて約30余年経ちますが、私はこの仕事が大好きで、これからも、もっと多くの方に感動をお届けするのが目標です。

宝石の持つ力と出逢ったきっかけは、ギリシャに住んでいた時に現地の方に招待していただいたパーティでした。 当時の私は、企業の駐在員の妻で、主婦という立場でしたから、毎日が家事と育児、そして主人の来客への対応に追われる日々。 パーティやディナーのために、お料理をすることで1日が終わってしまうことも少なくありませんでした。

ギリシャでの生活には、新しい発見や楽しいことも多くありましたが、ふとした瞬間に、「これが自分が 望んだ人生なのかしら」「何か自分にあったことを思いきりすることはできないかしら」と、かすかな疑問が湧いてくることがありました。 そんな日々を過ごしていたある日、そのパーティに招かれたのです。

日本人は、私たち夫婦だけ。他は、各国の大使やセレブな方々ばかりでした。華々しい雰囲気の中で、私はまるで違う世界に来てしまったような気がしていました。そして、そこにおられたご婦人たちの身につけていた宝石は、色も、デザインも、大きさも、今までに見たことも無いもので、キラキラと輝き私は心を吸い取られてしまいそうになりました。

その日、私は自分なりには必死におしゃれをしていきました。小さな真珠のネックレスと小さなダイヤモンドの指輪をして、目一杯の自分を表現していたのですが、当時英語も話せず、一人ぼっちで、場違いで、みじめで、どこかに隠れてしまいたいくらいでした。さらには、堂々と宝石を身につけている女性たちが自信に満ち溢れ、輝いている姿に、圧倒されてしまいました。

「私もあの時のご婦人たちのように、なれないものかしら」

聞いてみると、海外で宝石は、赤ちゃんの誕生や結婚・嬉しいことがあった時などに、想いを込めてつくられ、それが家族代々に伝えられていくということでした。「何代にもわたって、女性を輝かせる文化って素敵だな。私もそんな宝石を身に付けてみたい。」と思うようになりました。

それから私は英語を一生懸命学び、宝石の勉強も始めました。現地の方たちが宝石を買い求めているのは、アクロポリスというギリシャ神殿がある地域でした。尋ねてみると、そこには何百メートルにも渡って小さな宝石店が立ち並んでいて、日本ではありえない光景が広がっていました。ひとつひとつお店を見て回ると、大きな石を使った宝石が多く、しかも、デザインも惚れ惚れとするようなものばかりで、私は時間を忘れ、夢の中に迷い込んだようなワクワクとした時間をいつまでも過ごしていたのを覚えています。

これが、私と宝石との出逢いです。そして少しずつ節約したお金で、気に入った宝石を一つ一つ買い集めては身に付ける喜びを知り「この感動を日本にも伝えたい。」という思いが、起業につながりました。

1986年7月7日、中野ブロードウェイに「アステリー・ジュエリー」をオープン。店名「アステリー」は、ギリシャ語で「星」という意味です。 初めてのお店で、はたしてお客様は来てくださるだろうかと、不安で一杯でしたが、初日から多くのお客様に恵まれてとても嬉しく、感謝の気持ちで一杯でした。 その後1998年に銀座に移転。現在はリフォームの仕事も増えて、30年前に出逢った「家族代々で受け継ぐ宝石を伝えたい」という夢が、叶ってきているように思います。

宝石には、女性を何倍にも輝かせて自信をもたらし、人生を変えてしまうくらいの力があります。もしご興味を持っていただけましたら、いつでも星田までご相談下さいませ。心から感謝を込めて。

オーナー 星田由美